第32弾 北海道、大雪山カントリークラブ
北海道、大雪山カントリークラブ
コロナ禍の中で2020年女子クラブ選手権
7月19日、2020年女子クラブ選手権予選開催。 スタート前の練習場はマスク姿の選手が目立つ。 館内のスタッフも全員がマスク姿の中、午前7時30分スタート。 接触を避けるため競技委員の説明もマーカーの確認も省略。 淡々とスタートしていく選手の顔は明るい。 キャディのひときわ大きめのマスク姿はゴルフ場には似合わない。 日本全国感染拡大の中の選手権に参加出来るだけでも有難いと昨年の覇者、岡山由紀選手が笑顔で話す。
2019年大雪山カントリークラブ女子選手権チャンピオン 岡山由紀選手
新型コロナウィルス感染症対策について
【大雪山カントリー倶楽部として実施している対策】
*従業員の健康管理に万全を期すため、毎朝「体温の測定と記録」、「手洗い・消毒・うがい」。
*発熱等の風邪症状の自覚を見られた従業員には、自宅待機を実施しています。
*接客対応者には、「マスク着用」を励行しています。 *多くの方の接触する可能性の高い箇所、テーブル・椅子・手摺・ロッカーやドアノブ等は、常に消毒作業を実施しています。
【お客様へのご協力のお願い】
クラブハウスへの入場時には、「手の消毒」を、お願い致します。
* 昼食時やプレ–終了後には、「手洗い・消毒・うがい」の励行に、協力をお願いします。
* 37.5°C以上の発熱、その他風邪症状などのある方には、プレーをご遠慮頂く事もございます。
ご来場のお客様に感染症が発生しないよう従業員一同細心の注意を払い、皆様をお迎えいたします。
今般の「新型コロナウイルス感染症」が終息する迄、皆様方のご理解と協力をお願い致します。
大雪山カントリークラブ 支配人 登藤重利
大雪山に向かってのOUT1番はショットよりもコースの景色に見とれてしまうほどの景観。
樹齢40年の歴史が絵になる景色を生み出している。
どのホールからも大雪山や十勝岳連峰を望むことができ、キタキツネやエゾユキウサギ、エゾリスなども時々プレーに参加をしてくれる和やかさ。
クラブハウスのレストランからの眺望は絶景。
初秋の初冠雪の頃には山々と真っ赤に色付き、ナナカマドの紅葉は北海道だけのロケーション。
偶然に試合中にエゾユキウサギにお目にかかれた。
7月19日 2020年女子選手権 予選結果
岡山由紀 78 池田理恵78 1位タイ 昨年の覇者岡山選手は最終ホールまで2打リード。
ドライバーセカンドとナイスショット、前の組がパターをしていたのでしばらく待たされた。
少しリズムが狂ったのかサードショット・アプローチと連続ミス。
痛恨のダブルボギーで2位の池田選手と6オーバーのタイとなる。
決勝7月24日 インからのスタートでハーフを終わって池田選手が2打リード(39)岡山選手(41)アウトに入って岡山選手の調子が戻ってきた。
日頃、選手会で一緒にプレーしている仲の良い仲間である。
お互い剥き出しの闘志は顔に出ず、淡々とプレーを続けている。
岡山選手は1番・2番とパー、池田選手はアウトに入って連続ボギー、3番でトップタイ。
池田選手は4番のティショットがバンカーの顎に捕まり、バンカーで2打ロス、4打目のアプローチがピン1mのナイスオン。
岡山選手のドライバーは270Yの豪快なショット。
残り100Yのアプローチをショートの3オン2パットのボギー。
池田選手は1mのスライスラインを読み切ってボギー。
岡山選手は距離感が合わずアプローチミスが目立つ。
池田選手のバンカショット 2020年女子選手権 チャンピオン 池田理恵選手
最終ホールまで同スコアの二人のデットヒートが続く。
最終9番のロングホール、両者一歩も譲らず3打目のアプローチはグリーンに届かず4オン。
池田選手は2m。
岡山選手は6mの上りの逆目。
両者のパターで勝負が決まる。
先に打つ岡山選手の強めのパターは2m30cm オーバー。
2打目も入らずダブルボギー。
池田選手も2パットのボギー。
何とも後味の悪い最終ホール。
勝者の池田選手のガッツポーズも無く岡山選手の2連覇は成らず勝利の女神は池田選手に輝いた。
仲良し選手会同士の戦いは爽やかな幕切れとなった。
お互いの健闘を讃へ合い、負けた岡山選手の顔にはダブルボーギーの照れ笑いと反省に包まれていた。
新型コロナウイルス感染症が拡大している中の女子クラブ選手権、7月の真夏でも汗ひとつかかない道北の旭川での女子選手権の見応えは十分にあった。
最後に大きなマスク姿のキャディに健闘を讃えたい。
マスク姿のキャディ 優勝を讃える左早坂・池田・岡山
2020年女子選手権優勝
池田理恵選手談
世界がコロナ禍の中での選手権、14年間の悲願が達成出来て嬉しいです。
優勝できたのも6月から選手会が始まり、ゴルフできる喜びが頑張りに繋がった。
6月中はマスク姿でプレーをしていたが水分補給には十分気を付けていた。
新型コロナウイルス感染症が3万人を超す中、1日も早い終息を願い来年も2連覇出来るように練習に励みたいと思います。
多くのトーナメントやアマチュアの試合がコロナ禍の中、中止になっている。
ゴルフ関係もその影響を大きく受けている。
各ゴルフ場の運営方法も値引き競争などに走り、コロナ対策の取り組みが非常に弱い。
ゴルフ場のレストランもただ中止するだけではなく、密にならない席の配列や飛沫防止対策のアクリル版の設置など安全対策が遅れている。
屋外だからと安心は出来ない。
7月からはバンカーレーキの消毒、カートの消毒・来場者の検温などやっているゴルフ場は見たこともない。
小さなレストランなどでは来場者を制限し、マスクの着用を義務付けテーブルや椅子の消毒はその都度行なっている。
フロントの対応も支払い時には人が密になりソーシャルディスタンスを実行しているゴルフ場は非常に少ない。
ゴルフ場ももっと危機感を感じ長引くコロナ対策に万全を期し、コロナと共存し安心してプレーができることを期待する。
JGJA
ゴルフジャーナリスト
池内嘉正