第84回関西オープンゴルフ選手権
- Wednesday, June 06 2018 @ 10:00 AM JST
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日本最古の男子オープンゴルフ選手権
第84回関西オープンゴルフ選手権
時松 粘りのゴルフ ツアー3勝目
ナイスキャディの光る力
関西ゴルフ連盟のツアーの改革に来場者増
4日間の泊まり込みで早朝の6時には会場入り、選手の練習風景、イベント広場の取材、アウト・インからの有望選手の撮影に走り回る毎日であった。
1926年(大正15年)関西ゴルフ連盟が発足し、その一ヶ月後の11月7日に第一回関西オープンゴルフ選手権が開催された日本最古のトーナメントである。2018年5月17日〜20日に兵庫県にある小野東洋ゴルフ倶楽部(7124Yards/Par72)で第84回目が開催された。(ツアープレーヤ126名アマ24名)。池田勇太、片山晋呉、今平周吾、谷口徹、石川遼、小田孔明、比嘉一貴、尾崎直道、中嶋常幸、藤田寛之などの顔が揃っている。
2018年5月17日
第1日目予選結果
比嘉 一貴 −4・松原 大輔 –3・稲森 佑貴 –3
A・ウィルキン −3・B・ジョーンズ −3・額賀 辰徳 −3
A・キュー−3、I・H・ホ−3、S・ノリス −3
5月18日
2日目
染 津萬 −6・Aキュー -6・小斎平優和 −5・上井邦裕 −5
@久保田皓也 −5・今平周吾 -5・片山晋呉 -5
5月19日
3日目ファイナルラウンド
上井邦裕 -5・池田勇太 −5・浅地洋佑 −4・@杉原大育 —4
片岡大育−4・Sノリス –4
選手会長の石川遼選手と先週、日本プロゴルフ選手権大会の覇者、谷口徹選手も辛うじて予選を通過、決勝進出は75名。
(過去最高のアマチュア9名を含む)
1日目野仲茂選手、2日目時松隆光選手、3日目アマチャの久保田皓也選手(東北福祉大3年)が7位から一気にまさかのトップを走る。高校時代に会場コースでバイトをし、3年会で100回以上はコースを回り熟知している。20日の新聞各社は地の利に技術、光るパット、20歳アマ久保田首位、松山以来アマチゥアV,大学生首位久保田と称賛記事が掲載され久保田選手の独走が期待された。ファイナルラウンドは久保田選手がー12、時松—10、今平−9とスコアを伸ばしたが14番で11アンダーに久保田と時松が並んだ。久保田選手がダブルボギーと乱れたところに時松選手が15番でトップに躍り出た。デッドヒートを演じ、1打差の−10で今平選手が2連覇を狙い追従する。
運命の18番ティショットは右のバンカーに時松、今平選手が仲良く捕まり、ドラマが始まる。
顎の高いバンカーで先に打つのは時松選手、ショットはグリーン手前30Yを残す。今平選手はもっと難しい位置にある。バンカーショットはグリーン手前50Y。両者ともパーセイブはできず痛恨のボギー、時松選手(通算3勝目)が第84回の関西オープンを制した。もちろんベストアマには久保田選手が輝いた。
優勝カップを手にしたのは当然、選手の実力があってのことだが、その裏には懸命にアシストするキャディの働きを忘れてはならない。選手がプレーに入る時には誰よりも気を使い、ギャラリーの動きに声を上げて制止、選手をバックアップしている。特に目立ったのは時松選手のキャディの吉岡雅子さん。時松選手と今平選手の運命のバンカーのあと慣らしをしていたのは彼女である。選手に遅れないように必死に18番の坂を駆け足で走る姿には感動を覚えた。
選手の優勝を共に喜び目立たない所から表彰式を眺め、そっと涙を拭っていたのはとても印象的だった。年々来場者が増加しているのは関西ゴルフ連盟の努力のあとが伺える。選手のサイン会や撮影会はもちろんのこと、パター練習場の撮影はOK,ドライビングレンジの動画撮影もOK,予選落ちの選手による観戦ツアー、イベント広場のプロによるパターレッスンなどがある。
新しい試みとしては1番と10番に設けられたジュニア特別席。ティグランドに座り込み目を見張る迫力は子供達に夢と希望を与えたことだろう。JGTOの青木会長の顔は見えたが表彰式だけのもの。PGAの倉本会長の姿が見えなかったのは残念である。低迷するゴルフ業界にあって将来を考えるならば業界全体が一丸となってサポートして行かなければならない。明日の為にゴルフ関連の向上を期待する。
ゴルフジャーナリスト - Golf journalist -
池内嘉正
▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2018/05/20)
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