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日本の島再発見 豊島_香川県 04月30日(水) (P096,097)

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日本の島再発見 離島60めぐり---第40訪島(3)

 豊島(てしま) 日本の島再発見_香川県_直島諸島_豊島_花(イラスト) 

直島諸島_香川県  問題は島の西端にある「産廃の現場」だ。

そこには旧石器時代と縄文時代の遺跡があることは確認されているのだ。
つまり、二十数年前までは“自然が豊かな島”だった。

それが1978年から13年間も有害産廃物が不法に投棄、野焼きされてきたのである。


その結果、50万トンの廃棄物、有害物質が瀬戸内海に流れ続けているのだ。
主に自動車のシュレッダーダスト。1台の車から約120キログラム。
これを野焼きして金属をとりだすのである。


私が訪ねた時はゴミの山の入り口にはカギがかかり、管理は自治会がしていた。
家浦港にある「交流センター」の尾原義則さん(29)に案内してもらった。

このゴミの山には、さすがに10年以上たっても雑草が生い茂らないのだ。

あるくとフワフワして、足先の感触が気味悪い。
初めの頃は、長グツで歩かないと、いつなんどきズボッと足をとられてしまうかわからない状態だったという。

このゴミの山の先の北側にドス黒い水が流れ出ているのをみて、またまた怒りがこみあげてきた。

日本の島再発見_香川県_直島諸島_豊島_有害産業廃棄物
有害産業廃棄物

人が豊かな生活をするために…産業廃棄物が出る。

それは“必要悪”といってしまっていいのか?

それによって自然が破壊されていく。

幸せになるために…人間が作り出した毒物・ダイオキシン。

体内では脂肪に蓄積されて、ガンや奇形への原因にもなる。

国や県は早よ、何とかしてや!