離島60めぐり---第22訪島(2)
礼文島(れぶんとう)
●北海道
最北のフラワーランド
高山植物の宝庫、日本最北端の島
赤道と北極点のちょうどほぼ真ん中に位置するフラワーランド。
海抜0メートルから高山植物が咲き乱れている。
利尻島は海中から噴火して出来た島だが、ここ「礼文」は新世代初期の地球温暖化による、海面の上昇で出来た島だ。
花の島をトレッキングするため、ランドマークのひとつである『桃岩』へ。
香深港から車で10分の「桃岩展望台」にまず向かった。
周辺は北海道天然記念物に指定されている屈指のお花畑だ。
花の道には花々を傷つけないために、散策路がつくられている。
花たちは人間にとっては難所といえる場所に生息している。
山の散策路は土の感触が足を弾ませてくれるが、普段はアスファルトに慣れた我々の足には“意地悪な道”でもある。
だからこそ、崖っぷちなどに咲く可憐な花に出会ったときは胸キュンとなる。
島を代表するレブンアツモリソウは白に近いクリーム色でみずみずしい可憐さが際立つ。
花びらを通じて私たちの心に語りかけるように咲いているミヤマオダマキ。
名前をすぐ忘れそうになるので「オダマリ」と勝手に名付けて、そう呼んだ。
他に鮮やかな紫のハクサンチドリ。「愛する人に捧げましょう…」と歌われた恋の花・黒ユリ。小さなレブンコザクラ、さわやかな黄色のキジムシロ…。
(左)レブンアツモリソン、(中央)ミヤマオダマキ、(右)黒ゆり
(左)レブンコザクラ、(中央)イワベンケイ、(右)オオバナノエンレイソウ
断崖の先端にしがみつく様に咲いているイワベンケイ。
すっきりとしたオオバナノエンレイソウ。
こうして数えあげたらきりがない。
紹介できなかった花たちよ、ゴメンネ。まさに島中がフラワーガーデン。
約三百種の花、花、花…。私は思わず、すべての咲き誇る小さな花たちに大きな感動をアリガトウ。
また会いたいネ…とつぶやいていた。