離島60めぐり---第1訪島(3)
石垣島(いしがきじま)
●八重山諸島_沖縄県
沖縄諸島は全国一の長寿が自慢だが、そのキーワードは豚肉料理。
特産の泡盛の原料は米と水と黒コウ菌。
その時、もろみ酸(カシジェ)ができる。
このもろみを精製すると「天然コウジ黒酢」(泡盛から作られる天然発酵の醸造酢)だ。
これは成人病に対する特効成分を豊富に含んでいるといわれている。
長寿のカギはここにある。
こちらのブタはカシジェ(もろみ酸)を飼料として毎日ふんだんに食べているので余分な脂が乗っていないし独特のコクがあり、文句なしに美味い。
ラフティ(角煮)などもカシジエに漬け込んであって最高だ。
島に旅したときは1日1つの「てびち(豚足)」が私のスタミナ元だ。
夏のスタミナ源にはなくてはならない逸品。
鹿児島の黒豚も有名だが、私は断然、石垣島の豚肉料理をおススめしておきたい。
おおげさにいえば女房子供を質においても食してみる価値はある。
私はいつも島随一のにぎやかな離島桟橋近くの中心街に宿泊することにしている。
そこから徒歩数分のとんかつ専門店『石垣亭』(2―0914)のご主人・佐藤勇さんは仙台からこの島が好きになり移り住んだという人。
店にはグループでいく場合は必ず予約電話をいれておくといい。
ここのヘレカツ1200円は大阪での軽く2枚分のボリュームがある。
私は「レディース・サイズ」を頼むことにしているがそれでも1枚分のサイズがある。
特に秘伝のソースの味は忘れられない。
石垣亭のとんかつ
ほかに地元の人に人気のある『白保食堂』『丸八そば屋』はいつも満員。
平成12年2月にオープンの新栄町にある『あんまぁ食堂』(あんまぁ=方言かぁちゃんの意味)。
主人の並里清子さんの長男がまぐろ漁船「第一長清丸」の船長で、当然、ここの生マグロは「安くてウマイ!」それに新鮮だ。
あんまぁ食堂の主人 並里清子さん
鉄人のおススめは他に居酒屋『栄』、焼き肉なら『金城』、中華料理は『金華園』恋人同志やファミリーには『りたーん亭』雰囲気、味、値段はすべて“満点”だ。
注文の品が運ばれてくるまで少し時間がかかるが、その分、話がはずんで楽しい(要予約)こういう地元の人があふれかえっている店を訪ねることが“島のごちそう”にたどり着く近道だと思う。
トロピカルフルーツの完熟パイナップルやマンゴは一度食べるともうたまらない味。
「こんなおいしいものがこの世にあったのか!」と…。
亜熱帯の八重山は一年中、ハイビスカスやブーゲンビリアが咲きトロピカルムード満点。
ブーゲンビリア
黒真珠の養殖で知られている川平湾は石垣一の絵画をみているようだ。
島でも最も美しいロケーション。
白い砂、エメラルドブルーの海に緑の小島が浮かぶ。
石垣島川平湾
八重山諸島の海はサンゴ礁に生息する魚類も豊富。
一度訪れると必ず魅了される超おススめの島だ。