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日本の島再発見 伊予大島_愛媛県 12月10日(水) (P136.139)

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日本の島再発見 離島60めぐり---第60訪島(3)

 伊予大島(いよおおしま) 

越智諸島
_愛媛県 日本の島再発見_愛媛県_越智諸島_伊予大島_花(イラスト)

 2日目、83番札所「永楽庵」(泊・端)から出発。
少し足にきたもの、腰に手をやるもの。
小鉄は日ごろ、トレーニングを積んでいるので“涼しい顔”をしている。


 島には伊予かんやはっさくなど柑橘類が豊富だ。
3番札所「自光庵」(早川・向川)では珍しい竹の皮で編んだ草鞋(わらじ)をお接待でいただいた。

日本の島再発見_愛媛県_越智諸島_伊予大島_竹の皮で編んだわらじ
竹の皮で編んだわらじ

 小さいわらじを腰にぶらさげなんだか急に元気もでる。
数も少なく、他の巡拝者には超人気。


 山の中を歩き、みかん畑の緑の中を白装束の列がならぶ。
青い海をバックに、岩陰から一人、二人と現れては消える…。


 へんろ道には険しい山道もあり、道しるべを見て138段の急な石段を登る。

9番札所「大聖庵」(不動)には不動明王を刻む「せりわりさん」と呼ばれる一人がやっと通れる大きな石の間の遍路道。
5~6メートル奥の札所は今日1番の難所。

急な階段の上り下りで全員の足は重い。
各札所にかかる「南無大師遍照金剛」の幟(のぼり)にひとつひとつ歩を進める。

日本の島再発見_愛媛県_越智諸島_伊予大島_せりわりさを通る筆者
せりわりさを通る筆者

 夕方、民宿の看板に思わず喜びのときの声が上がった。


 1年半前にオープンした友浦港近くの民宿『とも』。

奥さんの友崎アツミさんの料理はなかなかのもの。
特にメバルの煮付け(うす味で身がはじけるほど新鮮)は一流料亭の味である。


 ほかのどの一品もさらなめ(佐渡島では“皿までなめるほどうまい”ことをサラナメという)状態で思わず全員が「ごちそうさん!」


 しかし、2日目ともなると、賑やかな夕食も口とは逆に足がひきつる者、疲れてグッタリする者、全員が9時にはもう白河夜船の高イビキ…。